海洋散骨がはじめての方へ
海洋散骨を経験したことがある方はまだまだ少ないと思います。ここでは海での散骨が初めての方に、事前に知っていただいた方が良い事柄をまとめましたので、参考にしていただければと思います。
東京・神奈川の海への散骨や費用のことならトワエへ。
海洋散骨を経験したことがある方はまだまだ少ないと思います。ここでは海での散骨が初めての方に、事前に知っていただいた方が良い事柄をまとめましたので、参考にしていただければと思います。
ご用意いただけない場合は、海洋散骨トワエまでご相談ください。
■ご遺骨の身元証明書
火葬・埋葬許可証、死亡届出書、改葬許可証、除籍謄本のいずれかのコピーをご用意ください。
故人様がお好きだった飲み物日本では古来より、亡くなった方を送る際に、その場を清めるという意味でも「日本酒」が用いられます。
日本酒はトワエの各散骨コースに含まれていますが、故人がお好きだった種類のアルコールを持ち込んで海に流すのもよいでしょう。ウイスキーやビールをお持込になる方もいらっしゃいました。
故人がアルコールが好きではなかったというケースでは、無理にアルコールにこだわる必要はありません。コーヒーや紅茶、ジュースなどを用いてもよいです。
ただし、あまりにも多くの量を流してしまうと環境に負担をかけることになってしまいますので、常識的な量で撒くようにしなければなりません。また赤ワインなど船体に色が付着する恐れのある飲み物はご遠慮いただく場合もございます。
手紙・折り紙海洋散骨トワエの各散骨コースでは、水に溶ける便箋と折り紙をご用意しております。
当日乗船後の船内で、想いを込めたお手紙を書いていただいたり、折鶴を折っていただき、一緒に海へお還しいただきます。
(代行散骨プランはご希望により事前にお送りいたします)
故人様がお好きだった音楽(個人散骨コースのみ)「音の記憶」というのは、「その人自身の姿」と密接に結びついています。故人が生前愛した音楽を海洋散骨の際に流すことで、その姿をしっかりと思い出すことができるでしょう。
トワエの海洋散骨では、音楽を聞きながらお見送りすることが可能です(個人散骨コースのみ)。少人数ならば電池式のラジカセなどで、大人数の場合は外部マイクに対応した音楽再生機器で故人をお見送りしましょう。
杓子定規に「葬儀に相応しい曲」を選ぶのではなく、前述したように、「故人が愛した曲」を中心に選ぶとよいでしょう。
CD・DVDは使用できる船が限られますので、事前にご相談いただければと思います。
「葬儀」や「散骨」というと堅苦しい服装をしなければいけない、というイメージがあるかと思われます。
しかし海洋散骨の場合、足場の悪さもあっていわゆるフォーマルな格好では少し厳しいこともあります。このため、スニーカーや動きやすい服を選ぶ方がよいでしょう。
主催者の方は事前に、参列者の方に「普段着で出てほしい」ということを伝えておくようにしてください。
乗船時は、以下の注意事項を守ってください。
散骨の歴史を知る散骨は、実はかなり昔からあった弔いのかたちだとされています。840年には「自分の骨を砕いて、山に撒くように」と天皇が後継者に対して指示をしたとされています。
また、日本最古の歌集である万葉集にも、散骨の記述があるとされています。ただ、この頃の散骨が、現在の散骨のかたちとまったくのイコールであったかと言われると、そこには疑問が残るところです。
このような特例があったとはいえ、「散骨」というかたちは、それほど一般的な弔い方法ではなかったのも確かです。日本では戦後、火葬が一般的であったため、「散骨」はそれほどメジャーではありませんでした。
特に、「お墓にお骨を埋葬する」という文化が根付いていたため、今までは散骨はあまり注目を浴びていなかったのです。一部では「水葬」というかたちで自然に還す方法もとられていましたが、現在の日本においては、この方法は極めて特殊な条件下でなければ許可されていません。
現在では「散骨」も一つの弔いのかたちとして認知されつつあります。上の歴史を踏まえて解説するのであれば、「弔いのかたちが多様化していくなかで、散骨は改めて見直されてきた」というのが現実だ、と解釈するべきでしょう。
また、核家族化や転居なども進み、「お墓を守ること」という概念が薄れつつあるのも、この「散骨」という選択肢に注目を集めさせる要因になったのかもしれません。
散骨に最適な時期や季節は?散骨の時期についてですが、これは明確な決まりがあるわけではありません。ただ、台風の時期などは避けた方が賢明でしょう。「絶対にできない」というわけではありませんが、はじめに予定していた日は海上に出ることができず、別の日に行わなければならなくなるかもしれません。
散骨を行うタイミングに「正解」はありません。そのため、いつ行っても構いません。「お骨を1年は自分の手元においておきたい」と考える人もいれば、「四十九日のタイミングでお見送りをしたい」と考える人もいるでしょう。
また、「夫婦の記念日がこの日だったから、この日にお見送りをしたい」「故人が希望していた日がある」ということであれば、もちろんその日を選んで構いません。「休みがとりやすい日」という理由でもよいでしょう。
大切なのは、しっかりと家族や親族と一緒に話し合って決めることです。
さまざまな散骨の形「海洋散骨」以外にも「散骨」にはさまざまなかたちがあります。
海洋散骨と並んで選ばれやすいのが、「樹木葬」でしょう。「森林葬」などとも一緒に論じられることが多いですが、ここではこの2つは分けて述べていきます。
解釈は人によって多少異なりますが、ここでは「樹木葬」=「樹木の下にお骨を置き、お墓ではなくて木を植える」ということで紹介します。
この方法は、木がそのまま墓標代わりになります。海洋散骨に比べてお参りがしやすいのが大きなメリットです。美しい花が開いているのを見て、故人に思いをはせる人も多いことでしょう。これは「お骨を埋める」という方法ですから、「散骨」にあたるかどうかは微妙なところですが、親和性の高い話題ですからここで取り上げました。
「森林葬」は、ここでは「山にお骨を撒くこと」という解釈の上でお話しをしていきます。
この方法は海洋散骨と似たところがあります。まず、お骨はパウダー状にしなければなりません。そして、周りに迷惑がかからないかたちで散骨する必要があります。また、当然のことながら、土地の所有者に許可を取らなければなりません。さまざまな制約が付きまとう方法ですから、事前の確認が必要です。
宇宙葬や空中から散骨するという方法もあります。ただこれらの方法は選択肢がかなり狭まりますし、海洋散骨や森林葬以上に「お参り」が難しくなります。このため、これらの方法を選ぶのであれば、他の方法以上に慎重な判断が求められます。
「散骨」という方法にはさまざまなメリットがあるものの、注意点もたくさんあります。家族や親族、そして本人の生前の遺志を尊重しつつ話し合って、ベストの選択肢を選ぶようにしましょう。